原野商法
今日は先週入社した新入社員同行でお客様宅へ訪問しました。
紹介して頂いたお客様で三重県の田舎に土地を持っており売却したいとのことです。
(間違えられるだろうなと思っていたら案の定、私を社員だと思い貫禄のある新入社員を社長だと思ったそうです。)
このお客様が所有されている土地は、いわゆる原野商法で購入した土地でした。知っているかもしれませんが、昔流行った詐欺まがい(詐欺のケースもある)の商法です。何もないような山林や原野に道路だけ通して書面上は区割りを行い宅地に見せかける商法です。
独立して約1年ですが、20名以上の原野商法で土地を購入された方とお話したと思います。大半が数百万円で購入され、今は売れても数十万円、下手したら1円でも売れない土地が多いです。さらにここに最近悪徳業者が出てきており、売却のために測量しましょうと持ちかけ法外な測量費用を取っていくそうです。
不動産は儲かるのか
原野を所有していると固定資産税の支払いや管理責任・相続の問題などがあります。子供にもいらないと言われている方がほとんどです。いつか行政に寄付すると言う方もいますが、行政も受け取ってくれません。有耶無耶なまま所有し続けるのでしょうか。相続登記も義務化される方向で有耶無耶にしておくのが難しくなってきています。
何とかならないものかといつも思いますが、かなり厳しいケースがほとんどです。何とか解決の糸口でも見つかれば良いのですが正直分かりません。新たな悪徳商法にかからないようにと忠告するくらいしか現状出来ていないです。
世の中には不動産を持てば儲かる、不動産を持てば不労所得が入ってきて楽が出来る、などと思っている人が非常に多いように感じるのですが、本当に儲かるのでしょうか。不動産所有で不労所得が入ってきたら本当に楽が出来るのでしょうか。
不動産で楽に儲かるなら世の不動産会社は何ら苦労していないと私は思います。見ず知らずの会社の見ず知らずの人が持ってきれくれた物件を購入して、保有しているだけで儲かるなんでウマい話があるはずがありません。
もちろん不動産所有で稼いでいる方もいます、いい物件もあります。ただ、単純に不動産を持てば楽して儲かるという考えはありえないと思っています。こんな考えは極端なのでしょうか。
※物件所在地などはぼかしております。